夏の昆虫の代表でもあるカブトムシですが、成虫になった姿も人気ですが成虫が人気であるからこそ幼虫から育てたい方も多いですよね。
夏が終わり、卵から無事に産まれたのなら成虫になるまで大事に育て上げたいと願う気持ちは、同時に育て方に不安もあるのも当然です。
マットってなに?いつもと様子が違う!そんな不安を1つずつ解消していき、また翌年の夏に大人になったカブトムシに会える感動を是非、一緒に体験してみませんか。
カブトムシの幼虫が出てくる原因は?
カブトムシの幼虫を飼っていると割と多い悩みが「マットから出てくること」ではないでしょうか。
ちなみに、マットとは幼虫のお部屋である栄養たっぷりの土の事です。
この土をたくさん食べて、大きくなっていくのです。
幼虫がマットから出てくる原因は、当然理由があります。
その理由は居心地が悪いから出てくるのです。私たち人間も居心地が悪いと布団から出たくなりますよね。
ですが布団の居心地が悪い理由の中でも暑かったり、布団がチクチクしたり、何だか湿った感じがしたりと色々ありますよね。
カブトムシの幼虫も同じなのです。考えられる理由は以下のとおりです。
・マットの中の酸素不足
・温度が高い
・マットが汚れている
・マットが乾燥している
・蛹(さなぎ)になる前兆
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カブトムシの幼虫が出てくる時の対処法
上に述べたように理由がいくつかありますが、まずは幼虫の様子を観察して見ましょう。
そしてマットの状態もよく見てみましょう。
酸素不足の場合
マットの中の酸素が不足してくると酸素を求めて外へ出てきます。マットの温度が高いと再発酵が起こってしまいガスが出てしまいます。
出てきた幼虫に元気が無さそうでしたらマットに酸素不足が起こっていると考えたほうが良いかもしれません。
その場合は新しいマットをガス抜きしてから、交換してみてください。
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温度が高い場合
28度くらいになると暑くて出てきてしまう場合もありますので温度は20度~25度くらいになるようにしておきましょう。
日光が当たらない場所にケースを置いてくださいね。
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マットが汚れている場合
幼虫はマットを食べて成長しますが、そのマットがフンまみれになってしまっていると食べるエサを求めて出てきてしまいます。
幼虫自体が元気に動いていて、フンが多い場合はきれいにしてあげましょう。汚れていると幼虫も嫌がっているのですね。
フンは表面のコロコロとしたもので、 多くなるとフンまみれになります
国産カブトムシの卵回収して置いてたら、いつの間にかフンだらけに。
カブトムシの幼虫の初期は透明度が高くて綺麗ですね。 pic.twitter.com/cGFMcjmSll
マットが乾燥している場合
マットが乾燥し過ぎていても居心地が悪いと思うようです。手でにぎって、パラパラと落ちてしまうくらいなら、乾燥し過ぎと言えます。
にぎって、団子ができるくらいならちょうど良いと言えます。
その場合は霧吹きなどで水分を与えてあげましょう。
蛹になる前兆の場合
幼虫の体が黄色っぽくなってきていたら、蛹になる前兆の可能性があります。(だいたい5月上旬~6月上旬)
蛹になる前兆として、初期の白っぽい体から黄色くなっています。
カブトムシ幼虫が 蛹になる準備(蛹室)
を作ったようで 人口蛹室に移動、前蛹(6/8) -蛹化→蛹 。こちらの野外カブトムシもそろそろです。カブトムシ(甲虫、兜虫)
(Japanese rhinoceros beetle) pic.twitter.com/EKypJ16z4S
その場合、蛹になるための部屋の蛹室(ようしつ)を作り出すはずですが、作れない原因があるから出てきてしまっているのです。
先ほど述べたように、マットの状態や温度などを確認してみてください。
乾燥していると自力で蛹室を作ることが難しくなります。

幼虫の数が多い場合
ケースに対して幼虫の数が多い場合も狭くて出てきます。幅が30cmくらいのケースの場合は4~5匹くらいまでにしておきましょう。
少なくて悪い理由はありませんので、不安な場合はケースを分けてあげるほうが良いです。
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土のカビ&ダニ対策は?
マットをよく見てみると、カビが発生してしまったり、ダニがいたりして幼虫を育てている時は神経質になってしまいますよね。
ダニが発生してしまった場合は、あまり多くなければ特に問題はありません。
幼虫の体についていても害を直接与えることはありません。ただ、量が多いと幼虫の栄養を取ってしまったり、幼虫の体の横にある気門(きもん:呼吸をする点)に付きすぎると呼吸に影響を与えてしまうのでダニの量が多い場合はマットの交換をオススメします。
また、動いていない白い小さな点やカスはカビの可能性があります。こちらも栄養価の高いマットでは、特に気をつける必要はないのですが、温度が高すぎたり水分が多すぎたりしていないかのチェックはしておいた方がよさそうです。
気になる場合はマットを交換して、通気性をよくしてみましょう。
おすすめのケースは?
ケースの大きさなどは初めての方には迷うところではありますが、衣装ケースなどで多頭飼育をされるかたも増えてきています。
何匹かの飼育を考えているのなら大きめのケースがいいです。
1~2匹くらいなら小さめのケースでも十分ですし、置き場所にも困りませんね。
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まとめ
いかがでしたか。幼虫の間でも親心を持ってしまった飼い主さんには心配事はつきませんね。
ですが、あらかじめ飼育方法に目を通しておき、1番多いトラブルでもある土の上に出てしまった時に対処できるようにしておく事が大切な心構えですよね。
土から出てきて、すぐに戻らない場合は、幼虫からの何かしらのサインなので見逃さないようにサインに気づいてあげてくださいね。

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